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2009年 01月 10日
■よくやった! (2009.Jan.10)
松の内も終わって、すっかり正月も明けました。 といっても、ここガーナではそもそも正月らしい気分なんて なかったはずですけどね・・・。 遅まきながら、あけましておめでとうございます。 年末年始のガーナは、12月28日の大統領選決選投票と その後のちょっとしたゴタゴタ、そして若干遅れた 新大統領の選出から、1月7日の大統領就任式と、 まさに政治の季節でした。 ちなみに、12月28日は私の誕生日だったんですけどね。 それはともかく、選挙は国民みんなの一大関心事、 どこに行っても選挙ポスターが目に入らない場所はなく、 選挙の話を聞かない日はないという勢いでしたよ。 とか言いながら、私自身は年末年始の休暇を使って 東アフリカのタンザニアに旅行に行ってたんですけどね。 セレンゲティの平原やンゴロンゴロ・クレーターの 大自然と野生動物を見物し、ザンジバル島に渡って 正月からスキューバダイビング、といった、 久しぶりに旅行らしい旅行をしてきました。 なので、ガーナが政治で熱かった肝心な時期は 国内にいませんでした。すいません。 ザンジバル島では海岸に伝統的家屋を模して建てた 部屋にテレビのないホテルにいて、テレビの あるところに移動したのは1月の2日。 ガーナでは28日に選挙をやって、48時間以内には 結果が発表されると聞いていたのに、 テレビを見たら、なんとガーナの大統領選が 決着していないと国際ニュースで流れてるじゃないですか! えー。 あれだけ平和裏に、公正に、透明に、とヤンヤン言って 選挙やってたのに、結果が発表できないってなに? ニュースじゃ「緊張が高まってます」みたいな トーンのこと言ってるし、アクラの治安、大丈夫なわけ? ビビッてあわてて、アクラにいる同僚に携帯から メールを送ったりしまして。 (すごいですよね。GSM対応グローバル携帯を持って いるんですけど、いまやパケット通信のカバーエリアは どんどん広がってて、ザンジバルの海岸にいようと、 セレンゲティの平原にいようと、大抵のところだったら メッセージは送れるし、通信料気にしなければ ウェブページだって見れるんですもんねぇ。 アクラも先月くらいからパケット通信のカバーエリアに なったみたいですしね。私の携帯メールアドレスを 知ってるみなさん、そこにメッセージ送ると、 日本にいるのと同じように届くようになりましたよ!) 同僚から返ってきた返事によると、僅差すぎて結果が 確定できずにいるらしい。全国230選挙区のうち、 12月28日に投票用の資材が届かなくて投票が できなかった田舎の選挙区が1つだけあるんだけど、 その選挙区の結果次第で全体の最終結果が 左右されるくらいの僅差。 その選挙区、タイン選挙区で1月2日に投票を 実施し、その結果を見てから最終結果を発表すると 選挙管理委員会は言ってるんですと。 全部で900万票が投票されたのに、2候補の 得票の差がたったの2万3000票という僅差。 両陣営が裁判所に選挙の不正を訴えるという 局面があったり、タイン選挙区での投票ボイコットを 訴える動きがあったりで若干緊迫した場面も あったものの、アクラは整然として平穏なので、 安心して帰ってきて大丈夫だという知らせでした。 最終結果は・・・野党候補の勝利。 与党側もこれを受け入れ、祝意を表していました。 そして1月7日。 一時は催行が危ぶまれた大統領就任式典。 テレビで見る限り、むちゃくちゃな人出。 あの広いインディペンデンス・スクエアが人だらけ。 朝、道が混んでたのは、そこに向かう人が 多かったかららしい。式典は午後からなのに、 早朝から道が混んでましたよ。 新聞によると、夜明け前から人が集まりだして いたそうです。 いつもは「ガーナ時間」とかいって、会議でもなんでも 人が集まるのは予定時刻の15分後くらいからで、 みんな集まるのは下手すると予定時間を 1時間以上回ってから、というお国柄なのに、 こういうときはだけ早い。一種のお祭りなんですよね。 楽しいことは、時間通り。 テレビを見てたら、日本からの特派大使・小泉元総理の 名前がアナウンスされ、おなじみのお姿が映りましたよ。 遠路はるばる、お越しいただいております。 いやー、それにしても、よかったよかった。 アフリカ諸国では民主的選挙がまともに行われて、 平穏に政権が交代している国なんかほとんどない中で、 これだけの僅差だったのに、正常に、しかも与野党間で、 政権移譲が行われるガーナはえらいですよ。 西アフリカのリーダー国として面目躍如ですよね。 って、私が褒めるようなことじゃないですけどね。 実は西アフリカのリーダー、地域大国は人口から見ても 経済規模から見てもナイジェリアなんですけど、 およそまっとうな選挙をやってるようには見えないですよ。 石油利権を巡って、暴力的な闘争が続いてますし・・・。 それに比べてガーナは、小規模ながら国内に紛争はなく、 選挙で正当な国の代表を選ぶことができました。 軍の力で政権を奪取し、のちに民政に移行して選挙で 大統領の座に就いたローリングス。ローリングスから 選挙で大統領の座を奪い2期8年を全うしたクフォー。 そしてさらに、野党候補として選挙に勝ったミルズ。 民主主義は定着してきているように見えます。 そして、2010年にはガーナは産油国になると 見込まれています。この恩典を恩典として受け取り、 国の発展につなげられるか、それとも新たな火種として 抱え込んでしまうのか。 そしてそれだけじゃなく、国民のみんなが新大統領に 期待することのリストは、うんと長いんですよ。 民主主義が定着したって言ったところで、 まだまだ世界の最貧国のひとつであることには 変わりないんですよね。新大統領、やることいっぱい。 ミルズ教授、じゃなくてミルズ大統領、 よろしく頼みますよー、ほんとに。 でも、とにかく、私はこの国の国民じゃないですけど、 これだけのことをやってのけたガーナっていう国を 誇らしく思いましたねぇ。まあ、先進国じゃ 当たり前のことなんですけどね。 そして実は、うちの運転手くんも、お手伝いさんも ミルズ教授をかなり熱く支持していたので、 彼らの残念な顔を見なくて済んだのもよかったし。 そしてなによりも、タンザニアから帰国しても アクラではいつもどおりスーパーマーケットが 営業していて、食堂も営業していて、 私が飢えることがなかった、というのがよかったですね。 ■大事なお知らせ。 (2009.Jan.10) 諸般の事情により、この「チョコレートじゃない、ガーナ。」の 発行頻度を落とさざるを得ないなぁ、と思っています。 お気づきかとは思いますが、このメルマガは 私、Kenがある程度匿名のまま発行しております。 が、そのあたりの事情で若干差し障りが 懸念されるようになってきまして・・・。 すいません。 ただ、このメルマガを、ガーナのお国事情を知るための メルマガとしてではなく、Kenの安否・近況を知るために 読んでくれている家族親戚や実生活で面識のある 友人知人たちがいることを知っています。 なので、Kenの安否・近況は「チョコレートじゃない、ガーナ。」 とは別に、私信として普通にメールで同報を送ることで その方々には埋め合わせしようと思ってます。 読者のみなさんを区別するようなことをして 大変申し訳ないですが、なにとぞ事情をご理解ください。 * * * Kenの家族親戚、実生活で面識のある友人・知人の方で、 辺鄙な国に暮らす私の安否・近況お知らせメールを たまには受け取りたいという人は、お手数ですが; mizuuchi@hotmail.com 宛てに、お知らせください。よろしくお願いいたします。 (メールが1通も来なかったらどうしよう。見捨てられる?) ということで、新年は富士山の代わりに キリマンジャロを拝んだKenがお送りしている、 「チョコレートじゃない、ガーナ。」、よろしくね。 # by mizuuchi_ken | 2009-01-10 02:26
2008年 12月 26日
■クリスマス (2008.Dec.26)
みなさん、クリスマスはいかがお過ごしになりました? 当地アクラでは、先週ごろからハマターン (北のサハラから吹く、砂塵を含んだ風)が 到達しはじめ、晴れてはいるものの 空がかすんで、なんとなく日差しがぼんやりしています。 そして気温が上がっています。暑い暑い。 そんな中、道端でクリスマスツリーが売られてたり したんですが、ビニールのサンタクロースは 日に焼けて色褪せしてるし、そもそも全体が そのハマターンのせいか埃をかぶって なんとなく鮮やかに見えないし、 それを売ってるガーナ人のあんちゃんは いつもは同じ場所でデッキブラシやバケツを 売ってるあんちゃんだし、なんかすごくおざなりな 感じでしたよ。「季節もんだし、とりあえず 売っとけ売っとけ」、みたいな。 キリスト教徒が多いのでクリスマスは重要な イベントなんですが、冬のクリスマスに 慣れ親しんでいる身からしては、 ちょっとピンとこないクリスマスでしたねぇ。 そういえば、中東に滞在したときも現地で クリスマスを迎えたことがあったし、 インドでクリスマスを迎えたこともあるんですけど、 中東でも、インドでも、クリスマスは寒い季節でした。 ヨルダンのアンマンなんて、雪降るし。 それに比べて、暑くて埃っぽいガーナのクリスマス。 その晩、同僚と夕飯食べに行ったのは中華料理屋。 ダメじゃん。 それでもクリスマスはクリスマス。 街は混み混みです。同僚の推測だと、 普段はアクラ中心部の繁華街までは出てこないような 郊外の人も、クリスマスぐらいはとショッピングや 食事に繰り出しているんだろうといいます。 街はわさわさしてて、みんな散財してるようなので、 うちの運転手氏にもちょっとお小遣いを 渡したんですけど、そしたら 「メリークリスマス!」ですって。 ・・・彼、イスラム教徒なんですけど。 ■不景気? (2008.Dec.26) 日本は、というか世界は、金融危機が実体経済の 危機につながって、文字通り日に日に景気が 暗くなるような状態ですが、ここガーナでは そんな世界経済危機の影響はまだ感じられません。 近年ガーナでは銀行・金融業が好況で、 経済成長を引っ張ってはいるんですが、 サブプライムローンだのデリバティブだの という金融工学の先端をいくような商品の 取引で膨らませた金融市場はまだほとんど 存在しないので、実体経済の減速が具体的な 形となって(たとえばガーナの主要輸出品である 金やカカオ、木材の消費が先進国で落ち込むとか) 現れない限り、世界不況の影響は見えないんでしょう。 おまけに産油国でないガーナにとって最近の 原油価格の低下はよろこばしいことだし、 主要輸出品のカカオの国際取引価格は 23年ぶりの高値圏で、これもガーナ経済にはプラス。 金の価格も下がったとはいえ、そこそこの 水準で問題はないし。 失業者の問題を議論しようにも、そもそも労働統計が ないし、一説には就労可能人口の2割程度しか フォーマルには雇用されていないと言われていて、 残りの8割はなんか自分で売店やってるとか、 おじさんのやってるレストランの手伝いやってるとか そんな程度のあやふやな状態なので、 「不景気」といわれてもよくわからない。 考えたら、うちの運転手氏も、お手伝いさんも、 役所や税務署が把握しないところで インフォーマルに働いているわけで 税金やら雇用保険やらはないわけですしねぇ。 ・・・ってか、ここに税務署なんてあるんでしょうか? 売上税はあるので、それを監督する税務署は あるでしょうけど、所得税を払っている人って いないんじゃないの? という話はおいておいて、そんな感じで経済の かなりの部分がインフォーマルに、 すごく身近なところで回っているところに 世界経済が危機です、といっても「ふーん」で終わり、 って感じなんでしょう。 しかし、これからはそこまで安穏に構えているわけにも いかないかもしれない。 というのはダイアスポーラ(ディアスポラ:Diaspora)の存在。 ディアスポラって、本来は国土を失い世界中に 散ったユダヤ人のことをいう言葉ですが、 ガーナ人の「ディアスポラ」も少なくないのです。 日本が明治時代に入るころまで奴隷貿易が 続いていたので、それで国外に連れて行かれた ガーナ人の子孫もいるし、その後も、留学や ビジネスで国外に出たまま海外に住み着いてしまった ガーナ人も多いんですよ。 政府にもディアスポラ省、という彼らを担当する 専門の省が設置されているくらいで。 で、実はこのディアスポラたちからの送金、投資が ガーナ経済には欠かせない要素に なっているらしいんです。 具体的な統計は見たことないんですが (あってもどこまで信頼できるか分からないし)、 一説によると、このディアスポラからの送金を 勘案すると、一人当たり国民所得は発表されている 数値(だいたい500米ドル/年)を 100~200ドルくらい上回るのでは、 なんていう話を聞いたこともあります。 世界経済危機で、この送金が細る可能性が あるのではないかと・・・。 やだねぇ、不景気で。 なーんて他人事じゃなくて、自分の懐も心配したほうが よさそうな気がしてきました。 ということで、不景気だといいながら明日から タンザニア旅行を予定しているKenがお送りしている、 「チョコレートじゃない、ガーナ。」、よろしくね。 # by mizuuchi_ken | 2008-12-26 01:40
2008年 12月 13日
■選挙、選挙、選挙。 (2008.Dec.13)
先週の日曜日(12月7日)のガーナは、 4年に一度の大統領・議会選挙の投票日でした。 象牙海岸、ナイジェリア、ケニア、ジンバブエ・・・と 選挙でもめた(もめている)国ばかりのアフリカ大陸、 この大陸の人々は近代国家の手続き「選挙」を ホントに行えるのか、次期政権の行方はもちろんですが、 選挙の実施そのものが注目を集めていました。 BBC、CNNでもヘッドラインでガーナの選挙を 流していましたよ。 12月7日の当日は朝7時から投票開始。 投票所に詰めている選挙管理委員会のスタッフが 手続きによく習熟していないとか、地方によっては 投票箱やら記票台やらの必要な用品が時間までに 届いていなかったとかで朝7時から投票を開始 できなかったところも多かったようですが、 まあ、なんとか、投票自体はおおむね平穏に、 公正に行われたとの話です。 国際選挙監視団の記者会見でも、 「おおむね満足」との見解が示されていました。 で、結果の方ですが・・・、 与党NPP:49.13% 野党NDC:47.92% 第3党CPP:1.34% (以下省略) という得票率。ガーナの大統領選では、得票率50%を 超える候補がいない場合は、上位2候補で決選投票を 行うという規定になっていて、一騎打ちの選挙が 再度12月28日に行われることになりました。 第3党のCPPは与党NPP寄り、また4位以下の 泡沫候補は1%以下の得票しかなかったものの、 決選投票になればNPPに流れるのが多いのでは、 という観測もありますけど、いかんせん僅差なので、 どうなるのか分からない、というのが正直な ところでしょうねぇ。選挙は水物ですよ。 * * * ジンバブエの選挙のときは、現大統領ムガベ派の 支持者がこん棒持って反対派を追っかけまわしている 映像が国際配信され、ムガベ派は認めないものの 虐殺による多くの死者を出し、およそ公正とはいえない 選挙管理によって無理やりな「政権維持」をやってました。 第1回目の投票ではおそらくはツァンギライが多数を 得ていたと見られるのに、政権の息のかかった 選挙管理委員会は結果の発表を1ヶ月近くも留保し、 ツァンギライ派を弾圧する準備が十分整った時点で 「決選投票」を実施。暴力でツァンギライ派を抑え込み、 ムガベが「決選投票で勝利」したことになりました。 余りの無茶さにツァンギライが国際世論に訴え、 南アフリカのムベキ大統領が仲裁にあたったものの、 当のムベキ大統領が党内事情で失脚。 それでもツァンギライとムガベの間で なんだかよくわからない「権力共有」の妥協が 成立したらしいのですが、そんなものが機能するはずもなく、 国が完全麻痺状態に至ってます。 経済は破綻。第一次世界大戦後のドイツ以来の 天文学的インフレ。おまけにコレラの感染が広がってきても ムガベ政権はこれに対応することができず、 1000人規模の死者を出している模様。 なのに政権側は世界に対し「コレラは制圧した」とか、 何の根拠もないことを言ってます。 選挙直後は旧宗主国のイギリスが「選挙はマトモじゃない。 少なくとも第1回目の投票で多数を得たツァンギライが 大統領に就くべき。」と厳しく言ってましたが、 ことここに至り、EUも「ムガベいい加減にしろ。」と はっきり言ってます。 それでも政権にしがみつくムガベ大統領(82歳)・・・。 ジンバブエは旧イギリス植民地のアフリカ諸国の中でも 発展が進んでいた方なのに、いまやボロボロ。 * * * という悪夢のような話がアフリカにはごろごろしてまして。 ガーナの人々もこれが怖いのです。 新聞を見ても、論調は「他のアフリカ諸国のひどい 選挙の轍は踏まない。ガーナは平和で公正な 選挙を成功させて信用を勝ち得なければ。」 と、いう雰囲気に満ちてます。 普段はあまり見ないローカルのテレビ番組ですが、 選挙報道を見たいのでこのところよく見てたんですけど、 「公正な選挙、平和なガーナ。」みたいなスポット広告が たびたび流れてましたし、時間が空いたときには NHKの「みんなのうた」よろしく、「♪ぼくたちのガーナ~、 ガーナはひとつ~。」みたいな歌が流れたりしてましたよ。 その甲斐あってか、一部の対立が激しいところで 開票作業に警察が出動する必要が出たり、 小競り合いが起きたりというのはあったものの、 特に街中が不穏な空気になったりっていうことは ありませんでした。とりあえず、よかったよかった。 選挙管理委員会の委員長も、過去4回の選挙を 仕切った人で、NPPが与党のときとNDCが与党のときの 両方で公正な選挙を見守った人物として信頼されており、 その中立性には問題ないようです。 しかし、これから決選投票。しかも僅差。 同時に行われた議会選挙でも与野党とも過半数に 達していなかったものの、議席数は野党が与党を 凌いでいるという結果が出ており、激戦です。 治安はたぶん大丈夫だとは思うのですがねぇ。 今日あたりから、通りに面した木の下で クリスマスツリーを路上販売する人が現れたり、 繁華街のスーパーマーケットも大掛かりに クリスマスデコレーションをやったりしていて、 余裕は感じられるんですけどね。 デモや騒乱が起きる前って、町の人々はすごい敏感で、 外国人が気づく前に、すでに全部お店が閉まったり 町の人通りが激減したりするものですけど、 そんな空気は今のところまったくないです。 このまま12月28日の投票日、そして1月7日の 新大統領就任式を迎えられるか、迎えてほしい、 そんな心持ちの今日この頃でございますよ。 がんばれ、ガーナ人。 ということで、実は決選投票の日にはガーナに いない予定のKenがお送りしている、 「チョコレートじゃない、ガーナ。」、よろしくね。 # by mizuuchi_ken | 2008-12-13 01:39
2008年 12月 03日
■茶壷 (2008.Dec.3)
また「チョコレートじゃない、ガーナ。」のお届けの 間隔がすっかり開いてしまったのは、 ちょっくら日本に戻っていたせいでございまして。 約10日の日程だったんですけど、 ガーナの首都アクラからドバイを経由して 関西空港、さらに最終目的地の東京までは たっぷり40時間以上。逆向きは乗り継ぎが いいのでそこまで時間はかからないんですけど、 それでも24時間以上はかかる、という状態。 おまけに日本国内でも飛行機で移動してたので、 文字通り「飛び回って」おりました。 9月下旬から10月初旬にかけても一時帰国を したばかりで、またすぐ日本。ガーナの日常を 報告しようという趣旨のメルマガなのに、 なんだかあんまりガーナにいないじゃん、 と、突っ込まれても反論できない状況ですよ。 いよいよガーナでは大統領選挙が 近づいてきているというのに、その様子も 観光客並みにピンときていないKenでございます。 * * * 話によると、私の留守中にガーナでは 大きな事故が起きたそうです。交通事故。 なんかみんなその話をしてました。 新聞によると、11月26日水曜、ガーナ中部の ブロング=アハフォ州テチマン近くの幹線道路で タンクローリーが横転したんだそうです。 って、それ自体はまあ、大したことはないとは いえないけど、でも時には起きそうな事故です。 日本でもときどき聞くような交通事故ですよね。 ところが、そこからが違うのさ。 横転したタンクローリーから積荷のガソリンと 軽油が漏れ出して、そこに近隣の住民が 「タダでガソリンが手に入る!」とばかりに バケツなんかを持ってガソリンを汲みに 集まっていたんだそうで。 そこで引火。 20人以上が焼死、50人以上が重度の火傷を 負ったとの記事が出ておりました。 翌々日には大統領が現場を訪問し、 遺族の慰問をしたとか。 うーん。 ちょっと日本じゃ考えられない事故ですよね。 そこのところはみなさんも同意されるでしょ? ちょっとありえないよ。 亡くなった方々にはお悔やみ申し上げますし、 悲しい事故だと思います。 しかし、教育が行き届いてない、というのは こういう悲劇も生むんだと、一歩引いて 眺めている自分がいるのも正直なところです。 一応、初等教育の就学率はそれなりの数字を 出しているガーナですが、その質には 相当疑問がある、いや、それどころか本当に その就学率の数字を額面どおりに受け取って いいのかどうかもアヤシイと、 この「チョコレートじゃない、ガーナ。」の メルマガでも書いたことがあるように覚えています。 読み書きソロバン、それも重要なんですが、 その読み書きソロバンの基礎学習を通して学ぶ、 課題の理解、論理的思考、推理、応用、 といった能力が欠けている人が、 残念ながら多いのです。数字の計算が できない人ももちろん多いんですが。 「今を生きる」人が多い。過去の経験に照らして、 未来を考えて動くことができないように見えるんです。 今、その場の状況に反応しているだけのように。 知人の家のガーナ人のお手伝いさんの話なんですけど、 お金を渡して「米、野菜、牛乳、洗剤を買っておいて ください。」と頼んでおいたら、食べ切れないほどの 大量の米を買ってきて、「お金が足りなかったので 野菜、牛乳、洗剤は買えなかった。」と言う。 ガーナの首都アクラのコトカ国際空港で、 飛行機の機内持ち込み荷物を7kg以下に制限する、 という新しい規則ができたらしいんです。 が、飛行機に搭乗するすぐ前のところで荷物を量って 「7kgを超えてるから違反だ。」と言うだけで、 7kgを超えていたらどうするのか、手荷物として 預けさせるのか、超過料金を取るのか、 係官は何も考えずに乗客の搭乗をただ止めるので 空港が混乱する。(結果、その規則はなし崩しに なっているみたいですけど。) 街中にインターネットのブロードバンド接続の 広告がたくさん貼られていて、とても熱心に 販売促進をやっているように見えるんですが、 実際に通信会社の窓口に行くと、 「広告は広告で、回線を増やす準備はできていないし、 今後も当分接続の受付はできない。」 と、悪びれることもなく言う。 なんか、やたらに「場当たり的」な仕事が 多いんですよねぇ・・・。 新居に引っ越したら水道から水が出ない。 さんざん文句を言って調べさせたら、 壁に蛇口が付けられているだけで 壁の中に配管がなかった、とか。 ドバイの空港でも、アクラ行きの便の搭乗口で 「ファーストクラス、ビジネスクラスのお客様、 エコノミークラスで座席番号が25列より後ろの お客様、ただいまからご搭乗ください。」 と、地上係員が言ってるのに、 みんなが搭乗口のところに押し寄せて、 結局ファーストクラスの客も搭乗口に近づけず、 だれも先に進めないというおバカな状態に なってましたしねぇ・・・。 ふと、思い出しました。わらべ歌の「茶壷」。 ♪茶壷茶壷、茶壷にゃ蓋がない、 底をとって蓋にしよ。 そんなことを本気でやっちゃうような人が 多いんだよなぁ。 ♪底をとったら蓋がない。 あ、誤解のないように申し上げておきますが、 日本人的に見てもちゃんとしてる人もいるんですよ。 ただ、かなりたくさんの人がまともな教育を受けられて いないんだろうな、と思わせられる、ということでして。 しかし、ちゃんと教育を受けられた人は 国内にはあまりとどまっておらず、 海外に働きに出てしまう、というのもあると 聞きますしねぇ。 このところ日本滞在が多くて、 つい「日本人と比べてガーナ人は」という 誤解を招きそうな発言をしてしまいそうです。 「日本人は」と一般化して括れないのと同様に、 「ガーナ人は」と語るのも危険ではあるんですが、 ちょっと愚痴ってみたくなりましたとさ。 ということで、「場当たり仕事」では済まない 「選挙」というイベントを目前に控えるガーナの様子を 興味津々で見ているKenがお送りしている、 「チョコレートじゃない、ガーナ。」、よろしくね。 # by mizuuchi_ken | 2008-12-03 01:36
2008年 11月 17日
■長い休暇、間近です。 (2008.Nov.17)
カレンダーを見てみると、今年の年末年始は なにもしなくても、公休だの有休だのとらなくても、 11連休なことに気づきました。 日本のカレンダーでも9連休が標準らしいですけど、 当地ではクリスマスから休んじゃうので さらに2日多い11連休。 さて、どうしましょうか。 ガーナって、観光地らしい観光地はほとんどないし、 国立公園とか自然保護区とかあっても 快適に過ごせるようなファシリティはないんですよ。 カバの保護区になってるところが北部にあるとか 聞くんですが、車で最低12時間の悪路。 きっとロッジくらいはあると思うんですけど、 おそらくは残念な感じの食事が、 悪気はないけど腹立たしいサービスで提供されて、 マラリアと食中毒の心配だけは気が抜けない、 というところだと思うので、休暇を使って 行く気はしないですしねぇ。 どおりで「地球の歩き方」にガーナが 取り上げられないわけです。 しかも、12月7日の大統領選挙がひょっとして 決選投票にもつれ込んだりしたら、 年末年始までゴタゴタが続くかもしれないし、 北部の方がいろいろと物騒な地域も多そうだし、 なんかあってもすぐにはアクラに帰ってこれないし。 やっぱ、ガーナ国内をうろついてる場合じゃない。 といって、アクラに11日も仕事もせずにいても 腐っちゃいそうです。やることないし。 ということで、東アフリカ、タンザニア旅行を シミュレーションしてみました。 日本からアフリカは遠いけど、西アフリカの ガーナから東アフリカのタンザニアなら そんなに大変じゃなさそうだし、 なにしろ「野生の王国」。ライオンとかキリンとか 見れるみたいだし、観光客向けの設備も それなりに整ってるというウワサだしね。 別に野生のキリンやゾウをどうしても見たいんです、 というわけじゃないですけど、ゾウのマークの 松本引越センターの破産をめぐるドロドロの 内幕よりは見る価値があるだろうしー、ってくらい。 いや、松本引越センターの内幕の方が面白い? それでまあ、飛行機の予約を照会してみたんですよ。 アクラからタンザニア直行はなくて、みんなケニアの ナイロビ経由。さすがに年末年始はハイシーズンらしく、 一部キャンセル待ちになる区間があるんだけど、 なんとか予約は取れそう。このところの金融危機で 資産が目減りして、焦ってアフリカ旅行を取りやめる 欧米のリタイア層もいるだろうし。 とか言ってると、数日後に「予約OKです。」の連絡。 お、そうか、取れたか。 ところが。サファリ・ツアーと宿の予約が取れない。 かなりいっぱいらしい。しかも、高い。 そもそも一人旅で行こうとしてるのが間違ってるらしい。 サファリ・ツアーは車を借り上げることになるので、 費用は車一台でなんぼ、になるところが多いんですよ。 これを全部ひとりでやると、バカみたいに高い。 4泊5日で25万円、みたいな感じ。 もちろん、アクラからの飛行機代は別で。 まあ、当たり前っちゃ当たり前ですけどね、 車とガソリンと運転手、宿と食事と国立公園入場料、 全部一人で払うわけですから。 数人でシェアすればまあ、普通の値段になるみたい。 なので、同じように少人数で旅行しようと考えてる人の グループに自分を突っ込んでもらうのが 一番いいんですけど、そうは都合よく見つかるはずもなく。 11日間もあるので、サファリに加えて、タンザニアの 沖合いのザンジバル島に渡ってダイビングもして 帰ってこようと思うんですけど、そんなの全部あわせたら、 ビジネスクラスの飛行機ででも日本に帰った方が 圧倒的にお安いんですよねぇ・・・。 つか、この値段なら、日本で売ってる 「野生の驚異!タンザニア・サファリ、 7泊8日ツアー」とかに参加した方が安い。 うーん、年末年始、どうしようかなぁ。 ■田楽なんかいらない (2008.Nov.17) 実は来週半ばから私用で短期の一時帰国を 予定してます。こないだ帰国休暇を取ったばかりなのに またかよ、って感じですが、まあ、いろいろありまして。 なのに、National Geographic Channel(テレビ)の Air Crash Investigationっていう、飛行機の 墜落事故をノンフィクションで特集する 番組ばかり見てる不健康ぶり。 それはともかく、前回の一時帰国休暇の前に うちのお手伝いさん、アビガイルが日本料理も 作ってあげるから、英語で書かれた日本料理の レシピ本を買ってこいと言ってたので、 それを買ってきて渡しておいたんですよ。 そしたら今回、そのレシピ本にはアクラで 入手できない食材、スパイスがたくさんあるので、 一時帰国するなら買って来い、とおっしゃる。 まあ、そうですね。 しかし、昆布くらいはいい。(いや植物検疫にかかる?) 味噌、みりん、料理酒とかわざわざ日本から 持ってくるのやだよー。重いし、液体だしさ。 いいよ、味噌汁はインスタントのパックのやつ あるから。田楽とか、日本にいてもそんなに 食べたいと思わんし、作らんでいいって。 そもそも、味噌はテマ(アクラから20kmくらい、 韓国人の多い港湾都市)に行けば売ってた気がするし。 料理酒持ってくるくらいなら、普通に飲める 日本酒持ってくるさね。もし持って帰ってきても、 それを料理にドボドボ使ったりしないでよ、 もったいないからさー。 やる気はわかった。わかったから、 まずはこないだ入手した韓国産短粒米で 日本風に白飯を炊くことからお勉強してください。 あたしゃそれで十分だから。 ということで、次の帰国では「ほんだし」みたいな 粉末和風だしを買ってこようと 思っているKenがお送りしている、 「チョコレートじゃない、ガーナ。」、よろしくね。 # by mizuuchi_ken | 2008-11-17 18:21
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